日本ではカジノの合法化が進んでおり、いくつか有力な候補地が存在しています。
大阪 (夢洲)
大阪府の「夢洲」は、日本初のカジノが建設予定の地区です。大阪市はカジノ法案成立時からIRの候補地として名乗りを上げており、2025年の大阪万博開催と合わせて、万博とIRの同時開業による経済効果を狙っています。多数のカジノ関連株を持つ企業も存在していますが、新型コロナウイルスの影響もあり、現在は2030年秋頃の開業を目指しています。
長崎 (佐世保)
長崎は、佐世保市に位置するテーマパーク「ハウステンボス」の隣接地でのカジノ開業を計画していました。2014年にIR誘致へ表明した長崎は、地域だけでなく九州地方全体の観光業復興が期待されていました。しかし、2023年12月27日には、長崎のIR計画が不認定となる決定が下されました。現状では将来的な再誘致に関する公式な発表はありません。
東京 (お台場)
お台場は、東京のカジノ候補地として、1999年に当時の都知事である石原慎太郎氏によって、誘致の構想が公表されました。お台場には現在使用されていない施設や土地があり、これらを維持するためのコストが問題視されていました。カジノの開設は、これら未利用地の有効活用を促し、経済的なメリットをもたらす可能性がありました。
横浜 (山下ふ頭)
神奈川県横浜市の「山下ふ頭」は、国際的なMICE都市としての地位と、豊富な観光資源を持つことから、大きな経済的効果が期待されていました。しかし、2021年にはパンデミックの影響を受け、誘致計画の検討が一時休止されました。その後の再検討についてはまだ動きがありませんが、将来的な展開に期待が寄せられています。
その他の候補地
首都圏に限らず、関西、九州、北海道を含む多くの地方都市がカジノ候補地として名乗りを上げ、これにより日本全国でカジノの開業と地方経済の活性化が期待されていました。しかし、多くの地域で計画の撤退や不認定により、カジノ候補地としての位置づけから外れてしまいました。